1歳を過ぎると今まではミルクや母乳を飲んでいた赤ちゃんも、1日3回の離乳食を食べるようになります。最初はスプーン一杯からスタートした離乳食ですが、1歳も過ぎれば量も増えてきます。
ママにとっても手作りの離乳食を食べてくれる嬉しさもある反面、思うように食べてくれなかったり食べムラに悩むことも少なくありません。
昨日まで食べてくれたはずなのに、急に「イヤイヤ」して食べてくれないことも…。
しっかり栄養をとってほしいからこそ悩みますよね。
そんな1歳の食べムラとはどうやって対応していくのがいいのでしょうか。
1歳児の食べムラは成長している証拠
1歳児の赤ちゃんのいるママにとっては離乳食の悩みは必ず通る道でもあります。
「まわりの子は好き嫌いなく食べているのになんでうちだけ?」なんて悩みをかかえている人のほうが多いかもしれません。
特に1歳を過ぎた頃から自分の意思が出てくるので好き嫌いが顕著になります。好きなものはいくらでも食べますが、嫌いなものになると全く受け付けないことも…。
特に離乳食完了期の1歳半頃からこの悩みを持っている人が多く、「このまま野菜を食べなくなってしまったらどうしよう」とか「偏食になったら…」「栄養バランスは足りてないのかな?」など心配になります。
でも好き嫌いが出てきたことこそ、赤ちゃんの成長の証です。食べているものの味がわかるようになり、自分の気持ちを表現できるようになっていること。大人のように決まったものではなく、その日の気分や味付け、調理法によっても変わります。
赤ちゃんそれぞれに個性がありますので、1歳過ぎて食べムラが出てきたからといって、ママが焦ったり無理に食べさせようとする必要はありません。
ちなみに3歳までに一通りの食材を食べていれば、好き嫌いはなくせるともいわれています。そう考えると1歳の頃の食べムラなんてかわいいものですよね。
1歳児に食べムラが出てしまう理由
1歳時の赤ちゃんに、食べムラが出てしまい悩むママは意外と多いものです。
見ただけで一切食べてくれないこともあれば、口に含んだのにべーっと出してしまうことも…。どうして食べムラが出てしまうのか、まずはその理由を紹介していきます。
飽きている
離乳食を始めるのは多少の個人差はあるものの、5ヶ月~6ヶ月頃にスタートするママが多いのではないでしょうか。
今まではミルクや母乳を中心に飲んでいて赤ちゃんにとっても栄養源になっていました。
離乳食を食べ始めたばかりのときは、今までとは違う新しいものを食べるのが楽しい時期です。喉越しも変わりますし、初めての食感に遊んでいるときのような感覚の赤ちゃんもいます。
でも離乳食に食べ慣れてくると、離乳食に飽きてしまったり噛むのが面倒になりミルクに戻りたがる赤ちゃんもいます。
1歳でもなったばかりの赤ちゃんは、まだ食べられる食材が限られていますが、同じようなメニューが続くと飽きてしまう赤ちゃんもいます。
特に離乳食の完了期になる1歳半年前後は、より食べムラが出てきたのを感じるかもしれません。
遊びたい
赤ちゃんの食事の環境はどうでしょうか?早い子だと歩けるようになり、自分の行きたい場所に移動できるようになります。あちこち興味のあるものばかりの赤ちゃんはまだまだ遊びたいと思ってしまい、食べることよりも遊びが優先になってしまうこともあります。
また食事中にTVをつけっぱなしにしていませんか?赤ちゃんにとって、TVは動きのある興味津々なもので、気持ちがそっちに向いてしまいます。ママにとっては、1日のうち何時にご飯を食べてとスケジュールを決めているかもしれません。
でも赤ちゃんにとっては時間通りに椅子に座って食べるのが難しい場合もあります。食事中のTVは控えましょう。
体調不良
熱があるときや風邪を引いて体力が落ちているときは、食欲が落ちてしまったり食べムラが出てしまうこともあります。さっぱりした食べ物が食べたくなったり、フルーツがいいなど好き嫌いが出ることもあります。
体調不良前後は無理に食べさせるのではなく、赤ちゃんが喜んで食べるものを用意してあげてくださいね。まだ上手に意思表示ができないからこそ、食べやすいものを選んであげるのも大切です。
1歳児の食べムラを解消する方法
気分を変える
1歳など低年齢の子どもに有効なのが、ちょっとした違いを入れて気分を変えてみることです。
例えば、ご飯の位置を変えるだけで食べてくれることもあります。スプーンの手前に好きなものを置いて食欲を促し、苦手なも奥にして一緒に口に入れてしまう方法もあります。
いつも使っているお皿を変える(好きなキャラクターのものでもOK)、食べさせるのをママからパパに変えるのもおすすめ。
また、ご飯を食べなくなってしまったときは、おにぎりにしたりひと手間加えると食べてくれることもあります。
褒めてあげる
1歳の赤ちゃんはママに褒めてもらうのが大好きです。例えば「ほうれん草も食べみようね~」といいながら、「あ~ん」と笑顔で食べさせもぐもぐできたら「よく頑張ったね~」と思いっきり褒めます。
なかには好きな子もいますが、緑野菜が苦手になる子ども多いですし、食べられたら「すごいね!」と言ってあげる気持ちも大切。食べるのは楽しいことなんだよと理解できれば、徐々に好き嫌いも少なくなるはずです。
逆に無理強いしてしまうと、ご飯を食べるのが嫌になってしまうので気持ちに余裕を持って対応してあげてくださいね。
たくさん運動をする
赤ちゃんが離乳食を食べてくれないと悩みママのなかには運動など体を動かすのが足りておらず、お腹が空いていない可能性もあります。
大人だってお腹が空いていないときに食べられませんよね。
公園などでいっぱい体を動かしてお腹を空かせてあげること、お腹が空いていれば自然と食べる量も増えてきて食べムラの解消になります。
まとめ
1歳児の食べムラに悩むのも我が子の成長を心配しているママだからこそのお悩みです。
年齢を重ねていけば自然と食べられるものも増えていきますし、あまり焦ることなく温かい目で見守ってあげてくださいね。驚くほど食べるようになりますよ!
コメント