ペットを飼いながら子育てをしているご家庭もたくさんあります。
家族の一員として過ごすペットはかけがえのないものですし、お世話を通して子どもにとっても学べることはたくさんあります。
子どもの頃からペットがいる生活のメリット・デメリット、また注意点についてまとめてみました。
子どもとペットの生活でのメリット
子どもとペットが一緒に生活する上でどんなメリットがあるのでしょうか。
思いやりの気持ちが育つ
ペットと子どもの頃から一緒に生活することで思いやりの心が育つとも言われています。
動物と一緒に過ごすと「情報教育」につながると考えられています。例えばペットは、優しく撫でてあげると嬉しそうな顔や仕草をしてくれますし、懐いてくれますよね。
ペットに対して愛情を注ぐとそれ以上の愛情を持って返してしてくれるのがペットの良さです。
また、逆にペットを虐めたり嫌がることをすれば逃げていき、近くに来てくれなくなります。
子どもの頃にペットがいると、こういった経験を通して相手の立場に立った考え方ができるようになります。
「こうしたら喜んでくれるかな?」なんて考える力もつきますし、子どもの心が育ちます。
命の大切さがわかる
ペットは一度飼うと最後まで責任を持って飼い続けなくてはいけません。
犬なら12年以上もの長い間、生活をともにする家族です。
生き物だからこそ気分によってお世話しないわけにはいきませんし、毎日のご飯やお散歩、体調不良のときは病院に連れていくなどのお世話も必要になります。
子どもはペットを飼うことによって責任を養われることになり、守らなくてはいけない相手であることを認識します。
またペットは人間よりも寿命が短いので、最初に感じる「死」でもあり、命は尊く限りのあるものだと学べます。
非言語でのコミュニケーション
ペットとは言葉が通じませんので、言葉ではなく非言語のなかで相手に対してのコミュニケーションの取り方が自然と身につきます。
兄弟のように一緒に遊んだり仲良くしている姿は見ているだけでも癒やされますよね。
同じ言葉を話せる人同士ではないからこそ、非言語のコミュニケーションを築くことができるのです。
ペットに対して深い愛情を持って接することができる子どもは、自尊心も成長します。
精神的な支えになる
子どもの頃からペットと一緒に生活していると、何かしらのストレスを感じたときに心の支えになってくれる存在になります。
友人関係がうまくいかないとき、勉強の成績が良くないときなど成長するにつれてさまざまな悩みを抱えることがあります。
また、家族関係がうまくいかないときにもペットが近くにいたから乗り越えられたと話す人もいます。
精神的に辛いときペットがずっとそばにいてくれたり、抱きしめているだけで気持ちが安らいだ経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
特に共働きで親が家にいない時間も増えているからこそ、ペットは子どもの精神的な支えになってくれるはずです。
免疫力の向上
子どもの頃からペットと一緒に生活していると、さまざまな細菌に触れる機会もあるので免疫力UPに繋がると言われています。
赤ちゃんや子どもの頃から無菌状態にこだわっているパパ・ママもいるかもしれませんが、ある程度は細菌に慣れておくことも大切です。
赤ちゃんの頃から犬や猫などペットと生活している子どもは、呼吸器系の疾患や感染症のリスクが減ることも研究結果からわかっています。
もちろん衛生面の管理は必須ですが、あまり神経質になりすぎると逆効果になりますので注意してくださいね。
子どもとペットの生活でのデメリット
子どもとペットが一緒に生活する上でどんなデメリットがあるのでしょうか。
旅行の手続きが大変
子どもがいるご家庭は、実家の帰省も含め旅行に行く機会も多くなりがちです。
ペットを一緒に連れていくにしても、ホテルの手配が必要になりますし、連れていくのであれば移動方法や目的地でペット可の場所を探さなくてはいけません。
どちらにしてもペットに負担がかかるので、体調管理も含め信用して預けられる場所を探しておかなくてはいけません。
飛行機で移動するなら、その前の日にホテルに預けに行くことも想定して日程を立てる必要もあります。旅行に行くたびに準備が多くなるので大変…と言った声もあります。
経済的な負担
ペットを飼っていると毎日のお散歩やトイレのお世話もたくさんありますし、金銭的な負担も考えなくてはいけません。
子どもが小さいと1人でお世話をするのは難しく、パパ・ママが基本的なお世話をし、手伝ってもらう程度になってしまいます。
また、定期検診やノミ・ダニ対策、予防接種、去勢手術などの費用も想定しておかなくてはいけません。
また年を重ねると足腰が弱くなったり白内障など病気やケガの恐れもありますので、経済的な負担についてはしっかりと検討しておくようにしてください。
アレルギーの心配
ペットを今まで飼ったことがないとアレルギーの心配も出てきてしまいます。
身体が痒くなる、くしゃみが止まらなくなるなど軽度のものであればなんとか生活できますが、アレルギーの症状がひどくなってしまうと飼うのが難しく手放さなければいけないケースもあります。
また、子どものお友達が遊びに来るときなどペットのアレルギーがないか確認しておく必要もありますし、より丁寧に掃除をしておく必要もあります。
また、飼ったときはアレルギーがなかったはずなのに、急に症状が出てしまうこともあるので絶対にないとはいいきれません。
ペットは家族であることを認識してから
子どもがいるご家庭でペットを飼うメリットはたくさんあります。今回は犬や猫などに的を絞って紹介しましたが、うさぎやハムスターなどの小動物、昆虫、熱帯魚だってすべてに命があって生きているものです。
生きているものに対して責任を負えるのかどうかも、ペットを飼ううえで考えるべきポイントだと思います。
子どもが欲しいといってペットを飼うご家庭もありますが、最後まで責任を持ってお世話ができるかどうか、しっかりと検討した上で飼うようにしてください。
メリット・デメリットをよく考えたうえで決めてくださいね。
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