生理中は安全!?危険日と安全日について

『生理中の性交渉では妊娠しない』
これは男性の間だけではなく女性の間でも信じている人の多い話です。
実際のところ、生理中の性交渉で妊娠することはあるのでしょうか。
結論から言えば、生理中であっても妊娠する確率はゼロではありません。
したがって、生理中であっても性交渉をする場合、妊娠を望まないのであればきちんと避妊をおこなう必要があります。

まず妊娠の仕組みを知ろう

女性の生理周期は約25日~38日と言われており、生理予定日をたてるのに「28日周期」という話は有名です。
女性の体のなかではこの周期にしたがって排卵が起こり、放出された卵子が卵管のなかで精子の到着を待ち続け、その後受精から着床までの過程を進めば妊娠となるわけです。
女性の卵子が放出されてから生きているのはわずか24時間程度で、この間に精子と結合することがなければ妊娠の可能性はなくなり、生理が始まることになります。

生理中に妊娠することがあるのはなぜ?

妊娠の可能性がなくなることで生理が始まるのであれば、生理中は妊娠しないはず…そう思っても不思議ではありません。
ではなぜ「生理中の性交渉での妊娠」の確率はゼロではないのでしょうか。
理由の1つは女性の卵子と男性の精子の寿命の違いにあります。
卵子の寿命が24時間程度なのに対し、精子の寿命はなんと一週間程度あります。
女性の生理中の性交渉で射精された精子が次の排卵日まで生きていて、出会ってしまう可能性がゼロではないということです。
理由の2つめはそもそも排卵日をあらかじめ予測するには手間がかかることにあります。
妊活に力を入れていて毎月正確な基礎体温の測定ができる人であれば不可能ではないものの、女性の体は機械ではないのでどうしてもわずかなズレが生じます。
寝不足が続いていたり体調が優れなかったりしてもずれやすく、排卵日に関してはあとから基礎体温の流れを見て「あの日が排卵日だったみたい」と気づくことのほうが多いのです。
厳密に言えば、望まない妊娠をしやすい「危険日」を確実に予想するのはなかなか難しいということにもなります。

危険日や安全日が知りたい

それでもある程度危険日や安全日の目安を知ることができれば、きちんとした避妊にも役立てやすいですし、望まない妊娠のリスクは格段に下がるでしょう。
女性がもっとも妊娠しやすいのは排卵日を含む前後3日間なので、大まかに言えば生理から約9日~17日の間が危険日ということになるでしょう。
もっと細かう言うと、実は排卵日当日よりも排卵日の2日前~前日がもっとも妊娠しやすい危険日となります。
これは前述した卵子と精子の寿命の違いが大きく、排卵日当日の性交渉では精子が卵子のもとへ到着する前に卵子の寿命が尽きてしまうことがあるためです。
ですからもっとも妊娠しやすい状態は精子が子宮内で卵子を待ち構えるかたちということになります。この知識を役立てれば、望まない妊娠を防ぐためにも、妊活にも活用できるでしょう。

基礎体温で確認する危険日と安全日

 

危険日や安全日を知るために基礎体温をはかっている女性も少なくはないでしょう。
基礎体温はどれくらいはかり続ければ良いのかという疑問に関しては、最低でも1ヶ月以上、できれば数ヶ月にわたってデータをとる必要があります。
1ヶ月だけでは生理周期がわかりにくいため、具体的に言うなら3ヶ月程度の測定期間が必要です。

実際の測定は毎日決まった時間の起床後、体を動かす前におこないます。
コツコツとデータをとるなかで体温が低い時期と高い時期を確認し、もっとも体温が低い日を含めた前後3日間が排卵日であると言われています

基礎体温をしっかりはかっていても、それで得られる危険日と安全日の情報はあくまでも目安であることを覚えておきましょう。
女性の体は非常にデリケートで、ちょっとしたことがきっかけで排卵日がずれてしまうことはよくあります。
基礎体温をはかって危険日と安全日を知ることは、どちらかと言えば妊娠を防ぐよりも妊娠したい人が妊活の一貫としておこなうのがおすすめです。

 

排卵日がずれてしまう理由

排卵日がずれてしまう理由にはいくつかありますが、例を挙げると

  •  ある種の食べ物だけ摂取する、または食事を抜くなどの過剰なダイエット
  •  解消できないまま大きくなったストレス
  •  寝不足による体調の変化

などが代表的です。
これらの他にも排卵日がずれてしまう理由はさまざまにあり、基礎体温をはかることでの危険日・安全日の確認は過信しないことがポイントとなります。

正しい避妊の知識を身につける

基礎体温の測定による危険日・安全日をもとに、危険日の性交渉においての避妊には十分に注意する必要があるでしょう。
安全日だからと言って避妊をまったくしないカップルはとても危険な思考状態です。
「確実な避妊法」と呼ばれるピルでさえ、妊娠の確率は0.3%とゼロではありません。
ピルは飲み忘れをすると避妊ができなくなってしまうので、飲む時間などをマメに管理できる人に向いている避妊方法となります。

若い世代の間で避妊法として浸透している膣外射精はもっとも危険な避妊法…と言うより、避妊法としてはまったく有効な手段ではありません。
男性は射精の前にも精子の混じった体液を排出しているため、わずかな精子とは言え妊娠する確率はゼロではなくなるのです。
確実に妊娠を避けたいのであれば、正しいピルの服用やコンドームの使用が必須となります。
「膣内に射精しなければ大丈夫」と安易に考えず、望まない妊娠を防ぐためにもカップルできちんと避妊について考えるべきです。

コンドームの使用は避妊法として世界的にももっとも広まっている方法でしょう。
データを見ると正しくコンドームを使用した場合の妊娠の確率は10%以下となっており、高い確率で避妊を成功させることができると言えます。
コンドームは挿入前に確実に装着すること、射精後はすみやかに膣内から離れることなどを守れば比較的安全に妊娠を回避することができる方法です。
望んだ妊娠であればこれ以上喜ばしいことはありませんが、望まない妊娠は女性の心と身体に大きな負担を強いる可能性がありますし、男性側にとってもパートナーの無計画な妊娠は日常を狂わせるものです。

まとめ

生理中であれば性交渉をしても妊娠はしないというのは迷信であり、実際は妊娠する可能性はゼロではありません。
女性の体のデリケートさと卵子と精子の寿命の違いなどで望まぬ妊娠をしてしまう可能性があるため、「生理中だから大丈夫」という考えは今すぐに捨ててください。
また、生理中の性交渉は安全日・危険日という考え方以前に感染症を引き起こすリスクがあります。
生理中は免疫が落ちていることもあり、無理にパートナーの欲求にこたえて性交渉をするような時期ではないということです。
生理中のホルモンバランスの関係で女性の側から性交渉を持ちたくなる場合もありますが、そのような場合でも出血の多い時期は避け、かならずコンドームを使用すること、清潔が保たれる環境での性交渉とすることなど、守りたい注意点はたくさんあります。
いずれにしても、性交渉の経験のある大人でも間違った知識を持ちやすい分野であるため、コンドームやピルなどの正しい使用法などの知識に加え、妊娠に関する知識をお互いに高め、充実したカップルライフを送ることを意識しましょう。

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