「勉強についていけるか不安。」小学生の発達障害~学年別特徴は?

小学生になると本格的に集団生活や勉強が始まります。

しかし周りの子と比べると勉強もできないし、落ち着きがない。

もしかしたら発達障害かも?と不安になることがあると思いますが小学生の発達障害の特徴とはどんなものがあるのでしょうか。

今回は小学校低学年、中学年、高学年それぞれの特徴をご紹介していきます。

 小学生の発達障害について

近年では様々なフォローや対策がとられている小学生の発達障害についてですが、今なお子供を持つ全てのお母さんが正しい知識を持っているわけではありません。

自閉症スペクトラムアスペルガー注意欠如多動性障害学習障害など、発達障害の形は様々です。

また子供によっても程度の差があるので、一律で「このようにすれば良い」というものでもありません。

現代人は、何らかの形で人と接しながら過ごします。多くの場合、小学校から本格的な集団生活に身を置くことになりますが、次第に集団生活に馴染めない子供があらわれるようになります。

毎日トラブルを起こす、勉強についていけない、友達と上手くコミュニケーションがとれないなど、同級生との発達の違いが分かるようになるでしょう。実際、小学生になってから発達障害が発覚するというケースはとても多いです。

自分の子供が発達障害だと分かった場合、お母さんは落ち込んでしまいがちです。

我が子の将来に不安を感てしまうのは仕方がないことですが、だからといって諦める必要はありません。

そもそも発達障害とは、発達(成長)しない障害ではないのです。この点を勘違いしている人は存外多く、正しくは発達が通常よりもゆっくりであるか、逆に特異的に発達する障害として認識しましょう。

では、発達障害の子供には、どのような特徴があるのでしょうか。またお母さんは日頃からどのように接し、勉強をさせたら良いのでしょうか。

 学年によって発達障害の傾向は変わってくる

一口に発達障害と言っても、常に同じ傾向というわけではありません。環境が変われば傾向や、表にあらわれる性質も変わってきます。

小学校低学年(1・2年生)の場合は、まだ幼児性が残っている時期なので、毎日一緒に居る親御さんは「これからのしつけや練習で収まる」という認識になり、必要以上に強い指導によって失敗体験を繰り返すケースが多いです。

この時期によく見られるのは、授業中でも着席していられない多動性や、気持ちや衝動がコントロールできない衝動性、文字書きがうまくできないなどの学習面での問題です。

これ等は比較的容易に問題としてとらえることができますが、実は障害と気付きにくい傾向もあります。

例えば、ルール意識の高さ。決められたルールに従う意識が強すぎて、それを守らない人に対して激しい感情を見せたり、自分自身もルーティンを守ろうとします。この傾向がある子供は、座る場所や道順、物事の順番に強いこだわりを見せます。

また、多くの子供がそうだからと見落としてしまいがちなのが、好き嫌いの多さです。

子供は大人よりも好き嫌いが多いのは当然という認識があるため気付きにくいですが、好き嫌いの多さは味覚過敏や嗅覚過敏によるものの可能性があります。

この他にも触覚や固有覚が過敏、あるいは鈍麻である場合も発達障害が疑われます。

 小学校中学年の発達障害の特徴

小学校中学年(3・4年生)になると、発達障害がある場合はそれがより顕著にあらわれてきます。

元々この時期は「9歳の壁」と呼ばれており、勉強面や交友面で様々な壁にぶつかり、その過程で発達障害が判明することも少なくありません。

小学校中学年では、どのように集団生活を送ったら良いのかを知り、その中でのルールを理解する時期ですが、発達障害がある場合はそのような「暗黙の了解」や、子供達が作る独自のルールが分かりません。これが分からないと友人関係を上手く築くことができず、同年の子供達の中でも孤立してしまいがちです。

また、こだわりが強くあらわれるようにもなり、特にチームスポーツやゲームで一番になるまで止めようとしないなどの行動が見られるようになります。

勉強面でも問題や遅れが見られるようになってきます。目に見えないものや抽象的な内容が理解しにくく、例えば算数であれば分数や小数、理科であれば電気などの理解が難しく、勉強が遅れてしまいがちです。

加えて手先が不器用なため道具を使いこなすことができず、図工の時間だけでなく、算数でコンパスや分度器をうまく使えないために図形を描くことも不得手なことが多いです。

国語については、文章表現ができないというわけではないものの、他者の目線で物事を考えるという意識が乏しいため、自分の意見や感想を伝える読書感想文や作文、「この時の作者の気持ちを答えなさい」などの問題は苦手です。

この時期になると、学校で配布されたプリントの管理も自分で行う子供が増えてきますが、発達障害のお子さんの場合はこういった管理面での問題も抱えており、保護者がサポートをしながら学校の準備などを行う必要があります。

 個人差があらわれる小学校高学年

同じ発達障害でも、人によって程度が違います。小学校高学年(5・6年生)になると発達の個人差がはっきりあらわれていくと共に、子供特有の全能感が弱くなるのが特徴ですが、失敗経験を繰り返すことで自己肯定ができなくなってしまう子供は少なくありません。

この時期に重要なのは、自分には何ができるのかを教え、自分ができることを認められるよう導いてあげることです。

小学校中学年までの発達障害の子供の特徴に、他者意識が薄いというものがありますが、この時期になると周囲の目を意識する子供も増えてきます。その中で、自分が同年の子供とは違うということも自然と理解するようになるでしょう。

努力をしても克服できないことがあるという挫折を知り、失敗体験を繰り返す中で劣等感を持ってしまったり、表面上はうまくいっているように見えても無理をした結果ストレスで心身にダメージを抱えることもあるため、親御さんは注意が必要です。

発達障害の子供は、お子さん自身も様々なストレスを抱えてしまいますが、自分自身を大切にできるよう日頃からケアをしてあげましょう。

この時期の特徴としては、注意力散漫があげられます。授業中にじっとしていられないということは減るでしょうが、その代わり集中力が持続しない、不注意が目立つ、長時間人の話を聞いていられない、などの行動が見られるようになります。

加えてこの時期になると、自然と身体は大人へと近付きますが、変化する肉体へ意識が追い付かず戸惑うことが増えます。

同性間での性や恋愛の話にも意欲的になれず、帰属意識の低さから特定のグループに所属することも苦手としています。

小学校高学年にもなると勉強内容も次第に複雑になり、四則計算や通分、約分などの計算の理解が難しく、基礎問題でも間違えてしまうことがあります。

また板書の内容が増えるものの、書く速度が遅いため、理解や行動に周囲と差がつきやすいです。国語も授業で扱う文章自体の難易度が上がるため、語句や文意が理解できないことが増えてきて躓きやすいです。

 まとめ:お子さんの個性を大事にする

発達障害のお子さんを持つお母さんは何かと苦労や悩みを抱えがちですが、発達障害の特徴は時に個性や強みとして良い方向に働くこともあります。

例えば他者意識の薄さは、周囲の声や目に左右されることないため、自分の意見を物怖じせず主張することができるでしょう。ルール意識の高さは「融通がきかない」と言われがちですが、規範意識が高いとも言えるため、集団生活の中でルールを守るよう努めます。

このように、発達障害の子供の特徴は見方を変えれば強みにもなるので、お母さんはお子さんの特性がどのような場であらわれるのかを理解し、どのような場であれば力が発揮されるのかを知るところから始めましょう。

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