産後の生理はいつから?こない場合の受診する目安は?

 

約十ヶ月の妊娠期間を経て無事に赤ちゃんを出産したお母さんは、子育てに大忙しで自分の生理周期の乱れを見落としがちです。特に初めての妊娠・出産というお母さんならなおさらでしょう。生まれたばかりの赤ちゃんは弱々しく、泣く以外の意思表情もできないため、お母さんがこまめに健康状態を確認して気付いてあげなければ病気であることも分かりません。ですが、この時期は赤ちゃんだけでなく、お母さん自身の健康状態も気遣う必要があります。

産後の生理はいつからくる?

妊娠前までは大体月に一度きていた生理も、妊娠をすると一時的にストップします。これは、そもそも生理自体が受精卵を着床させるための子宮内膜を排出するためのものだからであり、受精卵が着床することで胎盤が作られるためです。こうして作られた胎盤によって、お腹の中で赤ちゃんが育つのです。

ならば、赤ちゃんが生まれたらすぐに生理が始まるのかというとそういうわけでもなく、多くの場合において生理の再開は産後しばらくしてからです。では、一体いつから生理が始まるのか。これは完全に「個人差」の話になり、人によって異なります。

生理が再開するタイミングは?

 

では、どうして生理がこないのか、また産後に生理が再開するタイミングのポイントは、二つあります。

・プロラクチン
・黄体ホルモン

この二つのホルモンがどのように作用するかで決まります。

妊娠から産褥期にかけてのお母さんの身体は、妊娠前とはあらゆる面で変化をします。この変化に戸惑う女性は多いですが、この変化の理由の一つとしてあげられるのがプロラクチンです。プロラクチンは別名「乳汁分泌ホルモン」とも言われており、その名からも察することができる通り、お母さんのおっぱいから母乳が出るよう促す働きがあります。

加えてプロラクチンには、排卵が起こりにくい状態にする働きもあります。排卵を促すのは黄体ホルモンの役目ですが、プロラクチンにはこの黄体ホルモンの働きを阻害する効果があります。そのため、妊娠後から卒乳までのお母さんの身体は排卵が起こりにくく、生理がきにくい状態になるのです。

出産後、生理はいつからくる?

出産をしてもすぐに生理がくるわけではないと先述した通り、一般的に生理の再開は出産から少し時間を置いてからです。そのため、1ヶ月程度生理がこなかったとしてもそれほど気にする必要はありません。むしろ、そのタイミングで生理がくる方が稀です。

生理がくるタイミングは個人差がありますが、これは赤ちゃんに母乳をあげているかミルクをあげているかによっても変わってきます。たとえば最初から粉ミルクで赤ちゃんを育てているお母さんは、黄体ホルモンの働きを阻害していたプロラクチンが産後2週間以降にプ低下するため、大体2ヶ月から3ヶ月程度で排卵が再開し、生理もきます。

ならば、生まれた時から母乳で育てているお母さんは卒乳まで生理がこないのかといえば、そんなことはありません。これも人によって大分変わりますが、産後5ヶ月から1年ほどで生理が再開する人は少なくありません。

いつから生理が再開するかを断言することはできませんが、再開の兆候が見られることはあります。身体がだるい、おりものが増えた、眠気を感じるなどの症状があらわれた場合は、生理の再開が近い可能性があります。ただし、これも個人差が大きいため、これらの症状があらわれたからといって生理がくるとも限りません。より確実に生理の再開日を知りたいならば、基礎体温をつけて自分の体調を把握しておくと良いでしょう。

生理の再開が遅れている場合は?受診する目安は?

このように生理の再開が早いか遅いかについては、個人の体質やどのように赤ちゃんを育てているかによって大きく変わってきます。子宮の回復が早い人であれば出産から僅か1ヶ月で再開する人もいるため、早い分にはそれほど問題ないとするケースが多いです。しかし、授乳を止めてしばらくたっても再開しない場合や、産後1年以上経っても再開しない場合は、身体に何らかの異常が生じている可能性があります。元々女性の身体はホルモンバランスの変化やストレスなどで異常が起こり、生理がストップしてしまうことも少なくありません。また、もしかしたら病気が隠れている可能性もあるため、生理の再開が遅いと感じたら受診をおすすめします。受診の目安は大体授乳を止めてから半年以上です。

しかし、中には妊娠前から生理不順で自分の身体に異常があるのかいまいち分からないという人もいるでしょう。また、一度生理がきたとしても、経血の量や状態に異常が見られるケースもあります。そのような場合は、下記の項目をチェックしてみてください。

チェック

・卒乳語、半年以上経っている。
・産後18ヶ月が経過し、卒乳もしている。
・一度生理がきたけれど、その後妊娠したわけでもないのにまたこなくなった。
・レバー状の血の塊が多い。
・生理痛が異様に重く、日常生活に支障がある。
・経血の量が多く、生理自体が長引く。
・上項とは逆に、経血の量が極端に少ない。

これらの項目に当てはまる場合は、婦人科で相談してみましょう。もしかしたら何らかの異常や病気が見つかる可能性もあります。

生理がきにくいなら妊娠しない?

出産後は生理が再開していないため、妊娠がしにくい期間であると言われています。これは確かに事実なのですが、実は「排卵を全くしていない状態」ではないため、妊娠する可能性がゼロではありません。平時に比べれば確かに妊娠の可能性は低いですが、出産後から生理再開までの期間に性行為をした場合は、やはり妊娠する可能性があります。少しでも早く2人目、3人目が欲しくて、両親や周囲のサポートがあって上の子のお世話ができる状態であればすぐに次の子を望んでも良いでしょう。ですが、まだ1才にもなっていない赤ちゃんを抱えて次の子の出産・育児ができる環境にないならば、例え妊娠率が低い妊娠直後であっても避妊をした方が良いでしょう。

なお、早めに次の子が欲しい場合は、断乳を早めにした方が生理の再開が早まり、身体が妊娠しやすくなります。特に高齢出産などで、少しでも早い妊娠を希望している方は早めの卒乳を視野に入れて子育てをした方が良いでしょう。

出産前と出産後の生理

出産後のお母さんの身体は、すぐに以前と変わらない状態に戻るわけではありません。生理がきたとしても、身体の中ではホルモンバランスが安定せず、出産前は毎月きっちり生理がきていた人でもしばらくは不順気味になるケースが多いです。そうでなくとも出産直後のお母さんの身体は、育児へのストレスや睡眠不足、疲労などを溜め込んでいる状態です。妊娠をしていない時でさえストレスや環境の変化で生理がストップすることは珍しくないので、最初の数回はよほど気になる点がない限りは様子を見ても良いでしょう。

なお、ちゃんと生理がきたとしても、以前とは生理の重さがまるで違うと感じる人も多いです。妊娠前は生理痛などに悩まされることがなかった人が、出産後の生理で痛みを感じたり、生理不順になってしまったりするケースは決して少なくありません。これらも「個人差」の範囲の話になってしまいますが、気になる方は婦人科を受診すると良いでしょう。

まとめ

お母さんの身体は非常にデリケートで、ちょっとした変化やストレスの影響を受けてしまいがちです。特に初めての出産時は慣れない育児で分からないことが多く、ストレスや疲労をためてしまいがちなので、生理に関しても気になる点があるなら、一人で悩み続けるより専門家に相談をすることをおすすめします。

コメント