2人目が生まれたら上の子が可愛くない。イライラしてしまうのはどうして?

 

2人目の出産は、1人目の時に比べると心に余裕がある場合が多いですが、一方でイライラしやすい状況に陥りやすいとも言われています。基本的には、すでに一度経験したことなら、どのように行えば良いのか分かっていますし、万事において心の準備もしやすいのでしょう。しかし、出産後に無事退院をして、いざ自宅で子育てを開始すると思いも寄らぬ忙しさにてんやわんや……という状況は、決して珍しくありません。確かに、おしめの換え方やおっぱいのあげ方、お風呂の入れ方など基本的な育児の方法はすでに理解しているのですが、問題となるのは1人目の時にはなかった「上の子」という存在です。

待望の2人目!しかし思っていたほど楽ではない

1人目の育児では、日中は生まれたばかりの赤ちゃん一人に集中することができましたが、2人目は赤ちゃんだけでなく、上の子の面倒も見なければなりません。上の子が小学生以上で自分のことがある程度できるようになり、自主的にお手伝いもする子ならば多少は楽になりますが、まだ2才や3才だとそうもいきません。自分一人ではまだできないことが多く、それでいて意思表示はしっかりできるようになっているので、お母さんは生まれたばかりの赤ちゃんと上の子のお世話に追われることになります。
このような状況にあると、ついついお母さんは上の子に厳しく接してしまいがちです。

・もうお兄ちゃんなんだから。
・お姉ちゃんはガマンしなさい。
・もう大きくなったでしょう?

このような言葉を投げ掛けてしまうこともあるでしょう。しかしよくよく考えてみれば、お兄ちゃん・お姉ちゃんであってもまだ小さな子供。厳しく当たってもどうしようもないことの方が大半です。1人目も2人目も同じ我が子で、同じくらいにかわいいはずなのに、どうしても上の子に厳しく接してしまう、上の子のワガママにイライラしてしまう、以前ほど可愛くないと感じている、そんなお悩みを抱えているお母さんは、実はとても多いです。
以前は多少のやんちゃも大らかに対応することができたはずなのに、2人目が生まれた途端にイライラしてしまう。そこにはどのような理由があるのでしょうか。
・余裕がない。
・上の子が赤ちゃんに嫉妬をする。
・赤ちゃんに怪我をさせてしまうのではないか。
このような理由が考えられます。

上の子の言動にイライラ・ハラハラしてしまう

まず多いのが、あらゆる「余裕」が失われていることです。赤ちゃんはいつ、何をきっかけに体調を崩すか分かりません。また家庭内であってもベッドから落ちたり、俯せのままで呼吸ができなくなったりということが有り得るため、お母さんは常に気を張っている状態です。そんな時に上の子の言動に振り回されてしまうと、どうしてもイライラしてしまいます。また、赤ちゃんの夜泣きや授乳に追われてまとまった睡眠をほとんどとれないお母さんにとっては、空いた時間は少しでも眠りたいというのが本音でしょう。そんな時に上の子に遊びやおやつを要求されると、どうしても優しく対応できないということもあるでしょう。
の子がまだ幼い場合は、力の加減が分からないため赤ちゃんに乱暴をしないかハラハラして、必要以上にきつい物言いで赤ちゃんから遠ざけてしまう、ということもあります。中には、お母さんを独占している赤ちゃんに上の子が嫉妬をして、赤ちゃんに意地悪をしてしまうケースもあります。そのため、お母さんがピリピリしてしまうのは仕方がない節もありますが、これには赤ちゃんに掛かり切りになるだけでなく、上の子のケアもしてあげなければ根本的な解決にはなりません。また、上の子に悪意や敵意がなかったとしても、力加減ができず、赤ちゃんを強く押して転倒させてしまう、ということもあるため、やはりお母さんは目が離せません。

イライラはするけど、お母さんも上の子が嫌いになったわけじゃない

上の子にイライラしてしまい、育児中は以前と比べて可愛くないと感じてしまうこともあるお母さんですが、少し冷静になると上の子のことだって変わらず愛していると気付き、自身の言動に罪悪感を抱く人はとても多いです。
2人目の育児を行う上でよく言われるのが、「上の子を一番に考えてあげる」というもので、頭では分かっていてもそれを実践するのはとても難しいです。上の子を気に掛けていても、赤ちゃんが泣き出せばついつい上の子を放って赤ちゃんの元へ駆け付けてしまい、どうしても一人では何もできない赤ちゃん優先になってしまいます。また、泣いている赤ちゃんをあやし、何で泣いているのか分からずお母さん自身もオロオロしている時に上の子にまとわりつかれると、お母さんも「後でにして」と素っ気なく返してしまいがち。
赤ちゃんは2人目でも、2人を同時に育てるという経験はお母さんにとっても初めてのことなので余裕がないのはしかたがないことです。けれど、上の子に対してこのような対応を繰り返していると、上の子自身も「赤ちゃんを優先するもの」と覚えてしまいます。これ自体はお母さんにとってとても良いことのように思えるかもしれませんが、その根っこにあるのは「自分は常に後回しにされる」という考えなので、上の子はとても寂しい思いをしています。お子さんによっては、上の子がお母さんを拒絶するようになることもあるため、注意しなければなりません。

お父さんとの連携が大事

上の子には寂しい思いをさせてしまいがちですが、現実問題としてあらゆる面で余裕がないため、現状を改善したくてもどうしたら良いか分からないというお母さんは多いです。上の子とも密なコミュニケーションをとるなら、まずは家事より上の子の方が優先度が高いことを念頭におきましょう。ネットスーパーを利用してお買い物の時間を節約する、生活やアレルギーなどに支障がない範囲で掃除の回数を減らす、洋服はいちいち畳むのではなくハンガーにかけて収納するタイプに変更……など、家事の至る所で時短を意識してみてください。2人の子供の育児は重労働ですが、それに加えて家事まで完璧にこなそうと思うと本当にパンクしてしまいます。この時期くらいは、楽できるところは楽をしてしまいましょう。
もちろん、これにはお父さんの協力が欠かせません。お父さんにも自分のことは極力自分でこなしてもらう、家事を分担するなどして、二人で子育てをしていきましょう。

もし上の子が、すでにある程度のことは一人でできる年齢なら、家事をお手伝いしてもらうのもおすすめです。「お姉ちゃん・お兄ちゃんなんだから」と家事を強要するのではなく、お母さんやお父さんとのスキンシップの一環として楽しくお手伝いができる環境を整えてあげましょう。もちろん最初から大人のように家事を行えるわけではありませんし、場合によってはお母さん自身が行った方が早いことも多いですが、家事をする中で上の子がお母さんと触れ合う時間を作ることができれば充分な価値はあります。また、育児や家事に追われてイライラしがちなお母さんにとっても、上の子と一対一で触れ合う時間は何にもかえがたい貴重なものであるはずです。

スキンシップの機会を増やし、褒めることを忘れない

 

2人目が生まれると、どうしても生活が赤ちゃん中心になってしまうのは仕方がないことです。しかし、だからといって上の子のメンタルケアを疎かにしていては、母子の間に溝ができてしまう可能性もあります。上の子と良好な関係を築き、以前と変わらずかわいく思うために重要なのは、やはりこまめなスキンシップ。また、きょうだいが喧嘩などをした場合も、しっかりと理由を聞き、上の子に共感・理解を示しましょう。

コメント