妊娠中の性行為の注意点!赤ちゃんへの影響は?

 

性行為は円満な夫婦生活を送る上で欠かすことのできないコミュニケーションです。

しかし、妻が妊娠するとどうしてもその頻度は下がってしまいがち。そもそも、妊娠中の性行為はしても大丈夫なものなのでしょうか。妊娠した女性は、お腹にいる胎児のためにも様々なことに注意をするようになります。妊娠中の性行為で気になるのは、やはり下記のこと。

・お腹の中の胎児への影響。

・妊娠中の女性自身へのリスク。

・いつから性行為をしても良いのか。

性行為に関しては人には聞きにくいナイーブな事柄なため、悶々としている方も多いでしょう。ここでは妊娠中の性行為についての注意点や、お母さん自身や赤ちゃんへの影響について解説していきます。

感染症になる可能性

まず結論から言いますと、妊娠中の性行為には確かにリスクが伴います。その最たるものが、感染症でしょう。元々、性行為は妊娠をしていない時であっても感染症の可能性がありますが、妊娠中に性行為をすると母胎だけでなくお腹の中の胎児にまで影響を与えることがあるため、注意をしましょう。

・風疹
・ヘルペス
・淋菌
・クラミジア
・カンジダ
・B群溶血性連鎖球菌
・梅毒
・肝炎

これらの感染症は、妊娠期間や出産時に胎児に感染するリスクがあります。風疹は社会的にも問題視されており、既にご存知の方も多いでしょう。風疹は妊娠20週までに感染してしまうと、胎児に白内障・難聴・心疾患などのリスクが生じます。風疹自体は予防接種で防ぐことができますが、この予防接種を受けていない場合や抗体が少ない場合は風疹に感染する可能性が高まるので注意しなければなりません。もし夫婦共に抗体が不足しており、お父さんが外から風疹ウィルスをもらってきてしまった場合、性行為をしていないとしても同じ空間にいるだけで感染する可能性があります。

また、病気の中には、赤ちゃんが生まれる分娩時に感染してしまう病気もあります。

・ヘルペス
・クラミジア
・B型肝炎

これらの病気は分娩時に粘膜や血液を介することで赤ちゃんに感染する可能性があるため、場合によっては通常の分娩ではなく、帝王切開が選択されることもあります。

感染症ではありませんが、オーガズムによる早産の可能性を不安に思う女性は多いです。

一般的に、女性が性行為でオーガズムに達すると子宮収縮が起こります。これ自体は極めて一般的なものであり、何ら問題はありませんが、中には子宮収縮が胎児に窮屈さを感じさせたり、早産に繋がるのではないかと指摘する声は確かにあります。

妊娠中の女性の子宮が収縮するとなると胎児に何らかの影響がありそうですが、実際はオーガズムによる子宮収縮で早産が引き起こされるという医学的な確証はありません。

妊娠中の性行為の注意点

結局、妊娠中の性行為をしても良いのかについては、基本的にはしても問題ありません。ただし、気を付けなければならないことはたくさんあります。特に気を付けたいのは、コンドームの使用です。一般的にコンドームの使用目的は避妊であるため、妊娠中の女性に対してコンドームを使う必要はないと考える方は多いです。確かに妊娠中の女性が新たに妊娠することはありませんが、コンドームには避妊以外の役割もあります。

男性の精液に含まれているプロスタグランジンには、子宮を刺激する作用があります。そのため、コンドームを使用することでプロスタグランジンによる子宮の収縮や早産を防ぐことができます。
また、コンドームの使用は感染症予防にも役立ちます。先述した通り、性行為には感染症のリスクが伴いますが、コンドームを使用することでそのリスクが減少します。

また、膣を清潔な状態に保てるのも良い点です。膣には自浄作用がありますが、妊娠中はその自浄効果が低下しているため、雑菌は大敵です。コンドームを使用する場合であっても、感染症のリスクを減らすために性行為の前にはお風呂に入るなどして、身体を清潔な状態にするよう心掛けましょう。様々なものに触れる指には自然と雑菌が付着するため、指を膣に挿入する行為も避けてください。

赤ちゃんだけでなく母胎に負担がかかる行為はしない

お母さんの身体は、妊娠していない時はまるで違います。もし少しでも異常や不調を感じる場合は、しっかりパートナーに伝えて性行為を中断しましょう。

・お腹がはっている。
・出血がある。
・体調が優れない。
・子宮頸管が短い。
・前置胎盤
・子宮頸管無力症
・医師に性行為を止められている。

これらの項目に当てはまる人の性行為は、お腹の赤ちゃんだけでなくお母さん自身にもリスクがあるため絶対に止めましょう。

これらの問題をクリアしている場合は、衛生面とお腹の赤ちゃんに気を付けていれば性行為をしても大丈夫ですが、お母さんはお腹に赤ちゃんを抱えている状態のため、体勢や体位には十分に気を付けなければなりません。

特に妊娠中期以降はお腹が大きくなっているため、仰向けになると下大静脈という大きな静脈が子宮の重みで圧迫されてしまうので要注意です。下大静脈が圧迫されると、本来は足から心臓へ戻るはずの血液がスムーズに流れなくなり、気分が悪くなってしまったり、ひどい時は失神してしまったりすることがあります。四つん這いや横向きの体勢であれば下大静脈を圧迫しません。

性行為をしたくないと感じる女性もいる

妊娠中でも性行為をする夫婦もいれば、性行為が一切なくなるという夫婦もいます。この話題について、は何が「普通」であると言い切ることはできません。

しかし、妻が妊娠中に性行為の回数が減る・一切なくなる場合の主な理由は女性側にあることが多いため、奧さんはどうしても気にしてしまいます。だからといって無理に性行為をしてもストレスがたまるばかりで、夫婦間のギクシャクに繋がってしまうケースもありますし、何よりお腹の赤ちゃんに良くありません。元々女性の身体はストレスの影響を受けやすく、お腹に赤ちゃんがいる状態ならばなおさらなので、パートナーとの性行為が苦痛であると感じるならば、それを打ち明けた方が良いでしょう。

男性の中には妊娠・出産の知識が足りず、妊娠中の女性がどのような状態にあるのか想像することができないため、妊娠前と変わらず求めてしまう人も少なくないです。妻のことを心から愛し、お腹の中の赤ちゃんが無事産まれることを願っている男性ならば、妻が「こういう状態だから、今はしたくない」と言えばその心情を汲んでくれるはずです。

ただし、どれだけ妊娠・出産の知識を持っていても、男性にはどうしても理解が及ばないところもあるため、性行為を拒否する場合は感情的な拒絶にならないよう注意しましょう。決してパートナーのことや、パートナーとの性行為が嫌になったわけではないことを穏やかに打ち明けることをおすすめします。

妊娠中の女性の中には、パートナーとは触れ合いたいけれど、挿入まではしたくないという人も多いです。どうしても性行為というと挿入を伴う行為のように考えてしまいがちですが、挿入までしたくない場合はその旨をパートナーに伝え、愛撫やオーラルセックスでもコミュニケーションをはかるのもおすすめです。
出産をしてもすぐに性行為ができるようになるわけではなく、子宮や外陰部の回復を待たなければならないため、性行為については今後のためにも事前にパートナーとよく話し合うことが重要になるでしょう。

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