保育園、幼稚園、小学校など、自分の子どもが他の子と喧嘩になるときがあるでしょう。
子ども同士の喧嘩に親が介入する場合があると思いますが、もし自分の子どもが他の子と喧嘩になったとき、あなたは親としてどのように介入するべきなのでしょうか。
今回は、子ども同士の喧嘩で親はどのように介入するべきかについてご紹介します。
子どもの喧嘩で相手の親に話しをしにいかない
子ども同士の喧嘩で、自分の子どもの話しを聞いているうちに、親の感情が高ぶってしまって相手の親に話しをしにいくというケースを目にすることがあります。
ただこの場合は、親が大人として冷静にならなければいけません。
あなたが相手の親に話しをしにいくという行動をとろうとしている場合、自分の子どもからの話しを聞いただけで、自分の子ども擁護する形になっていないでしょうか?
あなたが相手の親に話しをしにいくことで、相手の子どもを非難する形になっているのではないでしょうか?
そもそも子ども同士の喧嘩で親が出てしまうと、相手の親から「なぜあなたにそんなことを言われないといけないのか」「子ども同士の喧嘩でなぜ大人であるあなたが出てくるのか」と思われるケースも少なくありません。
保育園・幼稚園・小学校などでは、子ども同士で喧嘩が起きたときには、子ども同士で話しをさせて解決に向かわせますが、親同士でトラブルになったときは基本的に不干渉。
親の中には保育園・幼稚園・小学校などを巻き込む場合もありますが、教育機関が基本的に親同士のトラブルは親同士で解決を図るよう促します。
親は子どもの聞き役に徹する
子どもの喧嘩が起きたときに、親はどのような立場をとればいいのでしょうか。
前述のように、親が感情的になって相手の親に話しをしにいくのは基本的にNGです。
親がやるべきことは、自分の子どもの話しを冷静に聞き、それをしっかり受け止めること。
子どもの話しをきちんと受け止めることで、子どもは無意識に「自分の親はきちんと話しを聞いてくれる」という実感をもつものです。
つまり親は聞き役に徹する必要があります。
しかし聞き役になるときに気をつけなければならないのは、子どもが話したことの事実をきちんと把握することです。
子どもは大人のように、筋道立てて話すことは難しく、断片的に話す特徴があります。
例えば、あなたの子どもが「○○ちゃんに叩かれた」という事実を聞いたとしても、本当にそのようなことがあったのかを疑う必要があるのです。
また子どもは親からの質問に対しても「○○ちゃんに叩かれたの?それとも▲▲ちゃん?」と聞くと、「▲▲ちゃんに叩かれた」というように、事実と異なる発言をするときがあります。
親は聞き役に徹する必要はありますが、子どもの発言が事実なのかを判断する冷静な対応をとらなければなりません。
子どもの喧嘩で親の責め口調や感情論は控える
自分の子どもから話しを聞いたときに、親として何かしらのアクションを起こさなければならない場合は、相手の親のところに話しにいくのではなく、まずは保育園・幼稚園・小学校などに相談することが大切です。
とくに保育園・幼稚園・小学校などの現場で起きた子どもの喧嘩については、保育園・幼稚園・小学校などを通した解決をおすすめします。
なぜなら保育園・幼稚園・小学校などで起きた子ども喧嘩は、現場の先生が何かしらの状況を知っている可能性があるからです。
保育園・幼稚園・小学校などに子ども喧嘩の話しをするときは、子どもから聞いた言葉をそのまま用いると「話しを盛っている親だ」と思われてしまう可能性がありますので、子どもから聞いた話しをあなたなりの言葉で伝えましょう。
そのときにあなたの気持ちを保育園・幼稚園・小学校などにきちんと伝えることが必要です。
例えば、「相手の親の謝罪を求めているわけではない」ことや、「子どもが喧嘩したのはお互い様でどちらが悪いなど言うつもりはない」ということを伝えておくのも1つでしょう。
やるべきでないことは「学校で起きた子どもの喧嘩だから、学校側にも責任がある」「学校で解決してもらわなければ困る」といった気持ちから、感情的になったり、責め口調になってしまうと、それは単なるモンスターペアレンツととられてしまっても仕方ありません。
大人である親は、保育園・幼稚園・小学校などに自分の言い分が伝わるように、冷静に話しをする必要があるのです。
ここでお知りおきいただきたいのは、保育園・幼稚園・小学校外での子ども同士の喧嘩を現場の先生に持ち込まないことです。
保育園・幼稚園・小学校外での子ども同士の喧嘩は、当然のことですが現場の先生が状況を把握しているわけではありませんので、同じ保育園・幼稚園・小学校などに通っている子どもだからといって、それを現場の先生に委ねても解決に至りません。
保育園・幼稚園・小学校外の子どもの喧嘩が起きた場合が、教育現場での子ども様子を窺う程度にして、トラブルを現場に持ち込むことはやめましょう。
子どもの喧嘩で当事者同士が学ぶことがある
自分の子どもがかわいいがゆえに、自分の子どもが他の子と喧嘩したときは親が介入するケースが見受けられます。
しかし本当に自分の子どもがかわいいと思うのであれば、子ども同士の喧嘩に親が介入しないほうがいいでしょう。
あなたの子どもが小学生・中学生・高校生と、思春期に向かうにつれて、子どもは自我を持ち始めますので、子ども同士の喧嘩が多くなるものです。
子どもが喧嘩をする度に、親がわざわざ介入していては、あなたの子どもは成長しません。
子どもは他の子と喧嘩をすることで、自分たちで解決策を見いだすものです。
自然と仲直りするパターンもあれば、きちんと話し合って仲直りするパターンもあるでしょう。
またお互いが仲直りしないと思っていたのであれば、仲直りしないままのパターンも考えられます。
いずれのパターンにしても、子どもは相手をみて、どのパターンが適切かを判断していくものです。
親が子ども同士の喧嘩の度に介入していては、このような判断能力をもつことができなくなります。
親だからこそ、子ども同士で喧嘩になったときに、子ども自身が解決方法を見い出していくことを見据えておけば、子どもが喧嘩をしたときにわざわざ介入することはないでしょう。
子どもと親の信頼関係を築いておく
自分の子どもが他の子と喧嘩になったとき、子どもの心が不安定になっていることは間違いありません。
現代では子ども同士の直接の喧嘩だけでなく、LINEなどオンライン上の喧嘩も後を絶ちません。
そんなときに子どもの心のよりどころは親しかいないのです。
前述のように、親は子どもの話しに耳を傾けることに徹する存在であり、常日頃から子どもとの信頼関係を築いておかなければ、子どもがいざというときに親に話しかけなくなります。
日頃から自分の子どもとの信頼関係を築いていけるように触れ合うことが大切です。
まとめ
今回は、子ども同士の喧嘩で親はどのように介入するべきかについてご紹介しました。
子ども同士の喧嘩で親は介入するべきでないことがお分かりいただけたと思います。
子どもは親が介入しなくても、自分たちで喧嘩を解決していきながら解決を図っていくものです。
親は子どもの話しを聞き、日頃から子どもとの信頼関係を築くことに徹しましょう。
今回の記事を参考に、子どもが喧嘩したときに親はどのように行動すればいいのかをお考えいただければと思います。


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